ティータイムを「ケア」にしよう

ひと頃は「お茶、しませんか?」と言えば、ナンパの声掛けでしたが、

今どきこんなナンパもしないんじゃないかと思いますが、

私はよくこの言葉を言います。

(ナンパではありません)
家族はもちろん、友達や知り合ったばかりの人にも。
お茶というツールがあるだけで、

何か共有するものができて、

のどが潤うだけではなく、やっぱり心も潤うから、リラックスして、素直な言葉を交わせ、

コミュニケーションが深まるからです。

 

チャイルドケアの学習には「ハーブティー」を学ぶカリキュラムがあります。
20年前は「子どもにハーブなんか飲ませて大丈夫ですか?」なんて言われたこともありましたが、
今はそんなことも言う人はいないし、逆にハーブティーに求めるものが強くて、

何が何でも飲ませたいという人もいて、普通のお白湯を飲むことをおすすめすることも多々あります。
否定していたものが肯定されると、今度は過剰な状況を作り出します。

なかなかいい塩梅は難しいものです。

でも、実はチャイルドケアでハーブティーをケアに取り入れるのはとっても簡単なことです。
それは、単純にお茶の時間を設けることです。
その時間にハーブティーを飲むだけのこと。
どのハーブティーをどのように飲むのがいいのかなんて、面倒なことはいらないのです。
もちろん、余裕のある人はせっかくだからハーブティーの種類や成分や作用などを覚えればいいけれど、
生活には知識を覚えることよりも大事なことがたくさんあります。
そこがあっての知識。最近は、知識だけは知っているけれど、生活に生かされていなかったりします。
もったいない限りです。


チャイルドケアでは、まずハーブティーの詳細を覚えるよりも、とにもかくにも、
子どもと一緒にお茶を飲む。家族と一緒にティータイムを過ごす。
とてもシンプルな提案をしています。
「何?それ・・・」って思われてしまいますよね。
そう、意外に軽んじられているんですね。
誰かと一緒にお茶の飲むこと、自分のためにお茶を飲む時間をとること。
ただそれだけで「ケア」になるのです。


そんなことは、やっているという人もいるでしょう。
でも、それをもっと意識的にていねいに、有意義に活用されているでしょうか?

お茶をいれて、一息つく。その時間とお茶と誰と共有するのか。
それを意識的に行おうとすると、やはり何を飲むかを考えるのは普通だと思います。
そうすると、暑ければ冷たいモノを、寒ければ温かいモノを考えます。
そして、おいしいモノ、そして、体にいいモノ・・・・・。と考えていきます。
そして自然に労わる心で考えたりするんですね。
お茶をいれる人は、一緒に飲んでくれる人のことを考えるようになり、
何をいれてあげようかな?とか。自然に相手を思いやります。
入れてもらった方も、心があるものだから、やっぱり普通のお茶じゃなくなります。
心が通い合うツールが一杯の「お茶」にあると思います。

普通の日常から、ケアの時間に変わるんです。
だから誰とどのタイミングで、どのようなお茶を飲みながら過ごすかという意識は、
すでに「ケア」になっているのです。
誰かと共有するだけではなく、一人で過ごす時間も大切。
忙しい時間の中で「今」をリセットすることって、
逆に効率を上げることにもなると思います。

特に忙しい子育ての時期。一緒に食事をとることもままならない親子もいます。
それでは、いくら素材の良いものを選んでいても、良いとは言えません。

何よりも良い体験、良い記憶は子育てにとても必要なことなんですね。

どんなに忙しくても「お茶をする」。
時間のリセット、調整、余裕づくりにもなります。コミュニケーションにもなります。

東京は昨日木枯らし1号が吹いたようです。冬の訪れを感じます。
温かいお茶を用意して、誰かとおしゃべりして心も体も温まりませんか? 
コーヒーや紅茶でもいいんだけれど、
そこはやっぱりハーブティーを体験してみてください。
「変わった味?」「懐かしい香り?」

なんてそれぞれの感覚を共有するだけでお話も弾みます。
それぞれの感覚を共有したり、認識しあうことは、
コミュニケーションを円滑にするためにも大事なことです。
コーヒーや紅茶と違い、カフェインも入っていないので、
冷えたからだを温めてくれたり、胃にも優しいということもありますが、
香りやテイストが多種類あるので、自分の体調によって味覚の変化を感じると思います。
「今日はミントが美味しく感じる」「カモミールがいつもより甘く感じる」とか。
味覚の変化を感じるということは、自分自身に向き合っているということ、
何気なく体調管理もできますね。

子どものときから刺激物や味の濃いもの、甘いモノに慣れてしまうと、
自然の味覚に鈍くなります。
子どもの繊細な味覚にハーブの繊細な作用は、思っていた以上に効果がありますから、
ぜひ「子どもには無理」などと決めつけずに楽しまれてください。
そう、「何が何にいい」という方法的に利用するのではなく、
お茶をすることそのものが「ケア」になる考えてみることです。
いろいろな環境や状況を含めて幅広い視野でその時間を過ごすことができます。
チャイルドケアの7つのコンセプトのひとつにある
「子どもを取り巻くすべての環境から考える」
ぜひ、ティータイムもそんな一つに取り入れてみてください。